スタッフブログ

バーチャルレストランの今と昔の違い

2025.12.25

こんにちは。移動体事業部デジタル営業課の森田です。

私たちの業務であるバーチャルレストランはどう進化したのか。
昔と今をくらべて見えてくる フードの未来についてお話ししたいと思います。
最近では Uber Eats や出前館を開くと、聞きなれない名前のレストランがずらりと並んでいます。
「あれ、こんな店あったっけ?」と地図を探しても見つからない。

これが バーチャルレストラン(ゴーストレストラン) と呼ばれる存在です。

実はこの仕組み、近年になって急に登場したわけではありません。
今回は、昔のバーチャルレストランと今のバーチャルレストランの違いを、簡単にまとめました。

昔のバーチャルレストラン:名前だけの“裏メニュー”だった時代

バーチャルレストランのルーツは、デリバリー文化が広がり始めた2010年代前半ごろです。

【昔のバーチャルレストランの特徴】
① キッチンは実店舗が兼用
  • 街の小さな飲食店が、空き時間を使ってデリバリー専用ブランドを別名で運営していた
    例)「唐揚げ専門店A」の料理を「定食屋B」の厨房でつくるケース

② メニューは既存料理の “派生”
  • 完全新作ではなく、もともと店で提供していた料理を組みなおして別ブランドとして展開
  • コストをかけずに売上だけ追加できるのがメリット

③ プラットフォーム依存度が低い
  • まだデリバリーアプリがそこまで普及しておらず、地域・都市部限定
  • ブランド数も少なく、競争も緩やか

昔のバーチャルレストランは、
既存店がひっそり増やした裏の看板」というイメージに近いものでした。

今のバーチャルレストラン:テック化とブランド化で一大産業に

ここ数年でバーチャルレストランは急速に進化しました。
その背景には、コロナ禍でのデリバリー需要増、クラウドキッチンの普及、SNSマーケティングなどがあります。

【今のバーチャルレストランの特徴】
① 専用キッチン(クラウドキッチン)が当たり前に
  • 客席を持たず、厨房だけを借りて複数ブランドを展開
  • 設備が最適化されていて大量調理も可能
  • 都市部では同じ建物に10〜20ブランドが入っていることも

② レシピ・ブランド設計が完全プロ仕様
  • 企業がレシピを開発し、フード写真やマーケティングまでをパッケージ化
  • “メニュー写真勝負”の世界になり、ブランド戦略がより重要に
  • インフルエンサーとのコラボブランドも登場

③ データ分析でメニューが最適化
  • ユーザーの検索データ
  • 地域ごとの売れ筋
  • 季節ごとの注文傾向 などを分析してメニューを改善する仕組みが一般化

④ 多ブランド展開で売上を最大化
  • 同じキッチンから「唐揚げ専門店」「カレー店」「ハンバーガー店」など複数のブランドを同時運営
  • 注文間口を広げて売上を伸ばす戦略が主流

昔は「余ったリソースを使うためのサイドビジネス」であったものが、今は「データとマーケで戦う本格的なビジネス」といえるまでに進化しています。

これからのバーチャルレストランはどうなる?

近未来では、こんな進化が期待されています。
  • 地域ごとに AI が自動で“売れるメニュー”を生成
  • インフルエンサーや VTuber などのブランド参入の増加
  • オフライン店舗とのハイブリッド化(ポップアップ店)
  • 栄養設計・アレルギー対応の自動最適化

これからは「ブランドはデジタルで作り、料理はどこでも作れる」という時代に進んでいくでしょう。
バーチャルレストランは、「料理を売る」だけではなく、「食体験というコンテンツをデザインする」ビジネスへと進化してきました。
かつては静かに広がっていた仕組みが、今ではデータ・ブランド・テクノロジーが融合した新しい飲食の形になっています。

田中電気のフードテック事業では、バーチャルレストランの導入支援をはじめ、これまでに550店舗を超える飲食店様のサポートをしてきました。
その経験から、お客様の地域に合った売れるブランドの選定、デリバリーで売れるためのノウハウのご提供が可能です。

詳しくは、フードテック事業のページをご覧ください。

本事業に興味がある方、お知り合いに困っている飲食店様がいる方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

本件に関するお問い合わせはこちらから

移動体事業部 フードテック事業

お電話受付時間 8:30~17:30 ※土日祝休み

この記事をシェアする

URLをコピーしました!

ブログ記事をキーワードから探す

Contact

お問い合わせ

電波のことなら田中電気へ
お気軽にお問い合わせください。