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青ヶ島でドローン

2019.05.21

こんにちは、無人航空機事業部の井出です。
先日とある企業様からのご依頼で、青ヶ島でドローンを飛ばすことになり、行ってまいりました。

羽田から八丈島は飛行機で渡り、八丈島から青ヶ島へはヘリまたはフェリーで向かいます。
フェリーの場合、青ヶ島の港への就航率(目的地の港まで着くことができる確率)が時期によっては48%になってしまうそうで、1週間に2回くらいしかたどり着けないこともあるそうです。

今回はどうしてもそのタイミングで青ヶ島へ渡りたかったので、ヘリで行くことになりました。
へリに乗れる人数は9人までで、1カ月前に電話予約を行います。
予約開始時間から、搭乗予約の争奪戦が始まります。
3人でそれぞれ200回以上電話をかけて、ようやく予約を取ることができました。
人生はじめてのヘリ。9人の定員で出発です。
飛行機とはまた違う、独特な浮遊感がありました。

土砂降りの雨の中、たどり着けるか心配になりながらも、無事青ヶ島へ到着しました。
雨が弱くなり、飛行場所や撮影エリアの確認など本番に向け準備をしました。

翌日、いざ本番のドローン飛行です!

海からの風や建物の脇から抜ける風によって、平地で瞬間7m/sを超えるときがあり、上下前後左右にドローンが揺れるため非常に難しい飛行になりました。
風速計を片手に、風が少しでも落ち着くタイミングを見計らいながら飛行させ、なんとか無事に目的の撮影を終えることができました。

撮影後、日没までに時間があったので、お客様にご案内していただきながら青ヶ島を回りました。

青ヶ島は火山島で、島の周囲の地形はほとんど断崖絶壁で、急な斜面の道ばかり。
車のギアを常に動かしながら、上ったり下がったりするのですが、狭い道も数多くあり、いつも探検気分でいることができました。

車のエンジンを唸らせながら上り、徒歩で10分ほど登る標高400mの尾山展望公園からは、島の中央部である内輪山・丸山や、海の水平線と空が一緒になってどこまでも続くように感じる、言葉ではなんとも言い表せることができない気持ちのよい景色が広がっていました。
前日の雨で空気が澄んだため、隣の八丈島(約80km先)だけでなく、さらに遠くの御蔵島(約160km先)まで見ることができました。

ほかにも島の神社や島中央の丸山の裾野にある「ふれあいサウナ」にも訪れました。
「ふれあいサウナ」の周辺は常に地面から湯気が立ち込める場所にあり、タマゴやジャガイモ、トウモロコシを専用の調理場に持って行くと、蒸気で蒸すことができます。
とてもおいしかったです。
飲食店がほとんどないため、泊った民宿で3食いただいたのですが、いつもおいしくいただきました。
民宿オーナーは焼酎の杜氏でもあり、焼酎もいただきました。
(杜氏は島に10人いて、それぞれ異なる焼酎を作っているそうです。)
島の料理ととても合っており、普段よりも多くいただいてしまいました。

青ヶ島の大きな魅力の1つに「星空」があります。
島の案内書には「神のご加護がないと辿りつけない島」と言われるほど、行くにも相当大変ですが、雲一つない星空を見ることができるのも年に数回しかなく、とても幸運な方でないと見ることができないそうです。

私も眺めましたが、雲の切れ目からようやく見ることができました。
ただそれだけでも数えることができないほど星が見え、流れ星も見ることができました。

翌朝は帰りのフェリーに乗って3時間で八丈島へ。
海から望む青ヶ島は絶壁に囲まれた要塞のようで、地図でははかることができない壮大さを感じました。
ドローン飛行の目的を達成することができ、短い時間でも島を体験でき、貴重な経験になりました。
今後も飛行技術を磨き、お客様のご依頼に沿えるよう精進してまいります!

ドローンに関するご要望等ございましたら、田中電気 無人航空機事業部までお気軽にお問い合わせください!

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