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無線機の自動測定

2019.01.23

こんにちは、営業事業部カスタマーサービスの西村です。

営業事業部ではお客様の要望を聞いたり商品の提案をする部署なのですが、当カスタマーサービスでは設置された無線機の点検保守、修理、設定の見直し、ときには無線機設置に関する工事等のアフターサービスを行っています。

その中でも一番多い仕事が定期点検の仕事です。
定期点検では、契約いただいたお客様の無線機を、1年に1度異常がないか詳細な検査をしています。

検査項目は外観検査や通話試験など基本的な事から、測定器を使っての無線機の 性能試験まで多種多様な方法で確認しています。

台数や検査項目が多かったりすると、何度も測定器の設定数値を変更し、同じような作業を繰り返し行う事になりますので、時間がかかったりミスが増えたりします。

そこで、自動測定という方法を使って、測定作業の自動化を行っています。
必要なものは、
・パソコン
・LANケーブル(またはUSBケーブル)
・測定器
等です。

パソコンは無線機をメンテナンスモードにする為にも使うので、それを兼用します。
追加で必要なものは、LANケーブル(またはUSBケーブル)だけで済むので手軽です。

しかし、パソコンでは使用する多くの専用ソフトが必要になります。
具体的には、
・メンテナンスソフト(無線機をメンテナンスモードにするためのソフト、通常の測定でも使用します)
・VISAドライバ(測定器をパソコンから制御するためのドライバ)
・Excel(マクロを使って無線機を制御して結果をシートにまとめます)
この3つを使います。

Excelのマクロは市販されているものが無いので、自作しました。

SCPIコマンドと呼ばれる無線機と通信するためのコマンドを使い、無線機に設定数値を送信し、測定結果を返してExcelシートに書き込み、測定が終わるとファイルに保存できる仕組みです。

使ったマクロはこういった物です。
人の手で数値を打ち込むより迅速で効率的な作業を行えることはもちろん、人の手だとどうしても間違いが発生してしまいますが、パソコンを使って自動で行うことでミスを減らす役目もあります。

こういった技術を使ってお客様の無線機を正確に1台1台検査しています。

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